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物件名  スレートハウス
所在地 広島県広島市
主要用途 一戸建ての住宅
用途地域 第1種住居地域、近隣商業地域
構造 鉄骨造
階数 地上3階
最高高さ 11.300メートル
最高軒高 7.070メートル
前面道路 西側5.40メートル
敷地面積 189.55平方メートル
建築面積 116.48平方メートル
延床面積 295.38平方メートル
設計期間 -年-月-日〜-年-月-日
工事期間 -年-月-日〜-年-月-日
担当 中薗哲也
構造設計 -
設備設計 -
写真 矢野紀行
受賞 2006年 日本建築家協会優秀建築選


敷地は広島市の住宅地にあり、西側が5.4メートルの道路に面していて、形状は間口9.5メートル、奥行20メートルと東西に長く、南・北側とも3階建ての住宅が隣接して建っている。西側の道路境界線から1メートルの範囲は第1種住居地域となっているが、それより東側は近隣商業地域である。東側の隣地は現在のところ空き地になっているが、近隣商業地域で大通りに面しているため、近い将来高層の建物が建設される可能性がある。

将来的には、隣地の3面が建物で塞がれることが予想されるため、隣地との距離感を感じさせない開放的な空間構成を目指した。南北の壁面は高くなるほどセットバックさせるということから切妻屋根とし、そのヴォリュームを穿つように、ガラスで囲まれた光庭を挿入した。内部空間から眺めると、その空隙により遠景の風景のみが切り取られ、敷地周辺の状況はまったく読み取れなくなっている。1階には、4台分の車庫と車好きな主人のための書斎を配置し、外部に接する部分と間仕切りを全て電動式のシャッターとすることで、瞬時にして書斎と車庫を連結し、さらには東側のテラスと西側の道路とも一体の空間にし、どこまで行っても境界のない空間に変身させることができる。ただの道路のような場所である。

2・3階の外壁と屋根は全て天然スレートで葺き、さらに雨樋も排除し最小限のディテールで納めているので、2階から上のヴォリュームは天然スレートしか見えず、石の塊として単なる物質として都市の風景に出現する。降りつける雨も、石の表面を舐めるように伝い、ただ地面に流れ落ちるだけである。建築としての意味を極限まで剥ぎ取ることで、制度や形式から開放された風景を、都市の中で創造しようとわれわれは考えた。

−中薗哲也−







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