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物件名  C.U.I
所在地 東京都世田谷区
主要用途 共同住宅
発注者 東京電力株式会社
用途地域 -
構造 鉄筋コンクリート造
階数 地上4階
最高高さ -
最高軒高 -
前面道路 -
敷地面積 -
建築面積 420.90平方メートル(住宅部分121.80平方メートル)
延床面積 936.00平方メートル(住宅部分487.21平方メートル)
設計期間 2007年3月15日〜2007年10月16日
工事期間 2007年10月17日〜2008年3月24日
担当 中佐昭夫、田中知博
構造設計 草間徳朗/草間構造設計室
設備設計 渡辺忍、皿井寿幸/設備計画
施工 中都建設
賃貸仲介 プリズミック
掲載 『更新する家 リノベーション住宅大研究』  2011/10月出版
『新建築』 2008/8月号 新建築社
『LiVES』 2008/JUN&JUL号 第一プログレス
受賞 2008年 エアスタイルコンテスト大賞受賞
2011年 東京建築士会住宅セレクションVol.3 「更新する家」入選
写真 大竹静市郎


東京電力の電力施設に併設された古い社宅を、一般賃貸マンションとして再活用する計画。2005年の「C.U.T」につづくシリーズ第2弾。

建物は世田谷区池尻の電力施設敷地内にある。前面道路からは電力施設に遮られてまったく見えないが、敷地内に入り、電力施設脇の細長い路地を30m進んで裏手に回ると、4階建てRC造の建物全体が見えてくる。建てられたのは45年前で、今ほど住宅の過密化が進んでいなかったのだろう、いくつか注目すべき長所があった。

・ 敷地内の空地に余裕がある(=建蔽率が低い)
・ 建物内の共用部に余裕がある(=レンタブル比が低い)
・ 全戸採光面積が多く南に向いている(=室内が明るい)

古い建物なので短所もあるが、ともかく長所を積極的に伸ばそうと試みた。

余裕のある空地や共用部を寄せ集めて、庭(3箇所)・プラスルーム(2箇所)・ポーチ(6箇所)に再分割し、専用部として使える前提で各住戸に配分した。その結果、まったく同じ間取りで重なっていた社宅の各住戸が、それぞれ特徴のある間取りとして、敷地内のあちこちに分散・拡張することになる。室内よりも広い面積の庭がある1階住戸、庭から螺旋階段でアクセスする2階住戸、離れのある3階住戸、明るく眺めがいい4階住戸・・・等々。敷地内に入ってすぐの細長い路地を分割してつくったポーチは、各住戸に1箇所ずつ配分した。

一般的な集合住宅では、共用部と専用部はきちんと整理されているが、今回はそれをルーズにした。そうすることで、住戸を便宜的に分散・拡張した。だから前述の細長い路地では他人の専用部を横断しないと奥へ行けないし、共用部を通らないと離れから自宅のトイレに行けなかったりする。が、それはさておき「どれが自分のか」を各入居者が認識していればそんなに問題ない、という考え方だ。

あくまで渋谷直近の池尻で暮らす感覚を想定して、この考え方を適用した。「雑多な環境でも、知っている場所や好きな場所の断片イメージだけをつなぎ合わせ、快適な居場所だと認識して暮らす」という感覚だ。その感覚で住戸を構成している。つまり街と住戸を同列に扱っている。

−中佐昭夫−





改装前/before


改装前/before


改装前/before


改装前/before





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